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上下顎前突(口ゴボ)とは?
上下顎前突とは、一般的には口ゴボと言われる歯並びのことです。上下の顎や歯の前後的な位置関係が頭蓋に対して前方にある状態のことです。
横顔において、口元の突出感が特徴的です。骨格性のものと、歯槽性のものがありますが、横顔のことだけで言えば単純に軟組織(上下口唇)が厚いことによっても起こります。
骨格性のものは、上下顎骨が大きいもの、上下顎骨の水平的位置が前方位のものがあります。歯槽性のものは、歯の角度が唇側に出ているものや、骨に対する前後的な位置が前方位のものがあります。
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上下顎前突(口ゴボ)による弊害
機能的問題
口唇の突出によって、口を閉じることが難しくドライマウスになりやすいです。そのため口臭や歯周病のリスク高くなります。
審美的または心理的影響
顔貌(特に横顔)が特徴的であり、審美的または心理的影響が懸念されます。
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上下顎前突(口ゴボ)の治療
口元の突出感の改善の治療となりますので、主に、上下歯列全体の後方への移動や、抜歯による上下前歯の舌側への移動、場合によっては外科的な改善が必要な場合があります。
上下口唇が厚い場合でも、前歯の位置を舌側へ変化させることで改善が期待される場合も多く事前の診査とシミュレーションが必要です。